DoorDash + Wolt = one team

2021年11月、DoorDashとWoltは協力関係を結ぶことを発表しました。本日、ついに取引が完了し、DoorDashとWoltが正式に1つのチームになったことをご報告します。

自分たちの会社のニュースを発表するときには誰もが興奮すると言いますが、今回の発表もまさしくその通りです。私は、どんな会社を作りたいかというビジョンを共有するTonyとパートナーを組めることを、非常にうれしく思っています。DoorDashのチームと初めて会ったとき、私たち全員が、力を合わせることが正しいと感じ、その思いは、お互いをよく知るにつれて次第に強くなっていきました。私たちは、企業文化や物事の進め方が非常に似ており、同じ価値観を共有しています。それゆえに、この取引がついに完了し、これから仕事に取りかかることができることを、私はとてもうれしく思っています。

まずは、Woltの今日までの歩みを振り返り、23か国6,000人以上の社員と共にこの会社を作ってきた過去8年間の学びをお伝えしたいと思います。また、この投稿の最後には、次に私たちが期待することについても述べたいと思います。何故なら本日がまさしくはじめの一歩となるからです。

Wolt’s recipe is hard work, dedication and ambition. And a fair amount of good luck.
ウォルトの成功の秘訣は、努力と献身と野心。そして、かなりの幸運に恵まれたこと

私たちは、2014年にフィンランドのヘルシンキで6人の共同創業者達とWoltを設立しました。共同創業者のうち、5人がプロダクトやテクノロジーのバックグラウンドを持っており、それが現在のWoltの企業DNAの基礎となっています。今日にいたるまで、私たちはプロダクトを重視し続けています。私たちは、お客さまやパートナー、そして人々のためにプロダクトをつくることを純粋に楽しんでいます。


2014年の「Slush」(北欧最大級の起業家イベント)での創業メンバー
左からMika Matikainen、Lauri Andler、Oskari Petás、Juhani Mykkänen、Miki Kuusi、Elias Aalto。

6人も共同創業者がいると、全員が気に入る社名を見つけるのはほぼ不可能だったので、私たちの会社はしばらく匿名のままでした。「Sergei」、「Blueberry Pie」、「Skyliner」、「Zaplane」など、いろいろな名前が候補に上がりました。「Wolt」は、1万個の架空のバンド名のリスト(参照「Volt United」)からインスパイアされた名前です。「Wolt」が一番最初にピンときた名前だったので、結局自分たちを「Wolt(ウォルト)」と呼ぶことにしました。しかし、「Wolt」だけではフィンランドの特許登録局では短すぎることが、申請の書類を届けた日に判明しました。そこで、もう1つ単語を加えて「Wolt Enterprises」が設立されました。


最初のヘルシンキオフィスのドアに掲げられたオフィシャルな社名と、全くオフィシャルではないロゴ

社名と正式な法人格が決定し、2015年には、レストランで料理を”ピックアップ”する、というWoltにとって最初のバージョンとなるサービスをローンチしました。ローカルコマースのデジタル革命はレストランから始まると信じていましたが、行列に並ばずに注文した食事を受け取ることができることにある程度の関心が集まっていた一方で、本当に魔法のような瞬間は、私たちが最初にデリバリーのおためしを始めたときに起こりました。「お気に入りのレストランから、自分以外の誰かによって、自宅の玄関先まで届けてほしい」という人たちが存在し、誰も手をつけておらず、かつ計り知れないニーズが存在するということがわかったのです。今では、私たちが情熱をこめて作ったアプリで、お気に入りのレストランからすぐに、確実に、そしてお手頃な価格で届けることができます。私たちはいわゆる「プロダクトマーケットフィット(PMF)」の最初のバージョンを見つけたことにすぐ気づきました。しかし、これをさらなる開発力や技術力なしに、利益を上げながらうまくやっていくことは非常に難しいことでした。それからの2年間は、ほとんどの時間を開発に費やし、ついにアプリを完成させました。


Woltアプリの初期デザインスケッチ

人口の少ない国で起業したので、創業当初からいかに早く、効率的に海外展開をするかを考える必要があった、というのは、とても良いことでした。これは、WoltのDNAを形成するもう一つの大きな要素となり、私たちは、新しい国々へ、そして新しい業界へ、費用をかけすぎることなく拡大する方法を学びました。

2016年に海外展開について学びはじめるため、隣国スウェーデンに進出しました。そのために、共同創業者の一人であるJuhaniにスウェーデンに駐在してもらい、現地の状況を把握する助けとなってもらいました。彼はおそらく、私たちの最初の海外進出は決して順調ではなく多くの失敗をした、と語ってくれるでしょう。しかし、私たちが正しかったのは、この失敗を糧に、すぐに新しい国でWoltをローンチするためのプレイブックを作り始めたことです。また、一度に立ち上げるのは一か国のみ、という戦略が功を奏し、一度失敗しても、そこから学び、二度と失敗しないようにする、といったプレイブックを反復することで海外展開を実施する方法を見出し、成功に導くことができました。

スウェーデンの後、2016年にエストニアで、2017年にデンマーク、ラトビア、リトアニアでローンチし、その過程を通じて新しい国への進出に慣れていきました。2018年の1年間でクロアチア、チェコ、ジョージア、ハンガリー、イスラエル、ノルウェー、ポーランドの7か国で、2019年はアゼルバイジャン、ギリシャ、カザフスタン、セルビア、スロバキア、スロベニアでローンチしました。2020年には、キプロス、マルタ、日本、ドイツでローンチし、Woltは現在23か国でサービスを展開しています。


ゲリラマーケティングで街をブルーに染め上げた(スウェーデン中部のヴェステロースにて)

私たちが迅速な海外展開から学んだことのひとつは、最初の立ち上げを担う重要な人材の採用を急がない、ということです。未知のブランドで、幅広い人材ネットワークもない状態で、新しい国へ進出し、会社を作るために適切な人材を見つけようとするのは至難の業です。私たちのアプローチは、急がず、それぞれの国でWoltをリードする最適なチームを見つけることに集中することでした。

そのチーム全員がWoltのカルチャーにフィットしている必要があり、Woltをゼロから作り上げるモチベーションを持ち、謙虚に耳を傾け、真剣に取り組み、初期段階の会社で必要とされるあらゆる仕事をこなす必要があります。優秀な人材はたいてい他のことですでに忙しくしているので、私たち自身で採用活動を展開して、各国で優秀な人材に焦点をあてました。また、優秀な人材が見つかったら、その人たちを説得するのに多くの時間を費やしました。失敗もありましたが、結果的には素晴らしい出会いに恵まれ、すべての国で、そしてサポート機能において、Woltを作り上げていく優秀な人たちに出会うことができました。そして、Woltのような会社を世界中に展開させることは、進出したすべての国や都市でプロダクトマーケットフィットを何度も何度も再発見しなければならないことでした。


2019年のWoltチーム。現在は、当時の約19倍の従業員数。

2020年以降は、すでに進出している市場において新しい都市へ拡大しながら、Woltを次のビジネスレベルへ拡大することに注力してきました。私たちはWoltを真のローカルコマースプラットフォームを創り上げるために、たゆまぬ努力を続け、飲食店だけではなく、食料品、医薬品、花、美容製品など、さまざまな分野に拡大してきました。また、独自で運営する配達専用スーパー「Wolt Market」を17か国で展開し、どのような店舗でも顧客に30分以内の配達を提供できる、法人向け即時配送プラットフォーム​​「Wolt Drive」の提供を開始しました。


各国のゼネラルマネージャーとリージョナルゼネラルマネージャー達(2022年、ギリシャにて)

数年にわたるオペレーションを通して、私たちはWoltを築き、改善し続けてきました。自分たちが作ったものに決して満足することなく、つねにWoltのサービスを改良し、よりよいものにし続けてきました。私たちのプロダクトとエンジニアリングチームは約450人強で、現在のデリバリープラットフォームを越えるさまざまな技術に取り組んでいます。その取り組みは、Woltを真の全方位アプリにすること、つまり、欲しいものや必要なものを数分で見つけて手に入れることができる、「ポケットの中のショッピングモール」にすることです。Woltの素晴らしいエンジニアリングチームが、アイテム毎の発見と商品ラインナビゲーション、よりパーソナライズされたレコメンデーション、物流最適化エンジンにおけるリアルタイムのトラフィックデータとの連携、「Wolt+」というサブスクリプションモデルなどをまさに実現し続けているのです。

2021年は、私たちにとってビッグな年でした。Wolt Marketを拡大することでリテールの取り扱いを倍増させ、ビジネスを倍以上に広げることができました。年末にはDoorDashと協力関係を構築するというニュースを発表し、そして今日、ひとつになった私たちは、Woltと共に全く新しい旅に出ようとしています。

What have we learned along the way
その過程で学んだこと

この投稿は会社についてだけではなく、Woltは私自身のパーソナルな成長物語でもあ​​ります。私は「大学を中退して起業家になる」という、よくありがちなパターンを踏襲するつもりはありませんでしたが、何かに夢中になっていると、人生というのは面白い方向に進んでいくものです。

Woltを立ち上げたとき、私は25歳の生意気な若僧で、たまに自信過剰になりながらも、会社を作ることや人を率いることについては、ほとんどわかっていませんでした。Woltでの長い年月を経てもなお、学ぶべきことはまだたくさんあり、CEOとして「準備万端」とはまだ言えないと思っています。この数年間は、言わば地獄のような修行期間でしたが、これから始まる私たちの新たな旅路の中で、さらに多くの学びを得ることを、心から楽しみにしています。私を信頼してくれるチームのみんなと、私たちを今日まで導いてくれた数多くの人たちに感謝しています。

ありがとうございます。


共同創業者のMikiとJuhaniが投資家への提案書を考えていた頃(2014年秋、ヘルシンキの街角にて)

私はよく、Woltでの一番の学びは何か?と聞かれます。たくさんあって、まとめるのは簡単ではないですが、せっかくなのでそれをあえてやってみようと思います。以下に、Woltの成長に費やした数年間で得たおもな学びをまとめます。

1. Always obsess about the customer.
つねにお客さまのニーズにこだわることの重要性(顧客第一)

創業以来、私たちは、お客さま、加盟店、配達パートナー、あるいはWoltの社内ツールを使う社員など、私たちのプラットフォームを使うすべての人々のために、素晴らしいサービスを構築できるように最善を尽くしてきました。ヘルシンキで初期のWoltユーザーだった方は、私たちがプロダクトのフィードバックやバグ探し、お客さまからのアイデアをいただくためのツールとしてFacebook上のWolt & Friendsグループを使っていたことや、Wolt史上初の専任カスタマーサポート担当者として「Wolt流サポート」の確立を手伝ってくれた有名な「アスパ・アク」のことを記憶されているかもしれません。一方、お客さまの継続的な利用頻度は、私たちにとって最も重要な道標、例えるなら闇夜に輝く北極星のようなもので、人々がまた利用したいと思うサービスを作るための指針となっています。

また、私たちが「顧客第一主義」と呼ぶのは、プラットフォームを利用して料理などを注文する人たちのことだけを指しているのではありません。私たちは、プラットフォームを利用するすべての人のために、消費者グレードの製品を作ることに大きな信念を持っています。私たちは、加盟店や配達パートナーのためのアプリやツールはもちろん、社員や社内ユーザーのための社内向けツールにも、同じように深い愛情を込めたアプローチで最善を尽くしてきました。

2.  Success follows from solving hundreds of problems better than others.
成功は、何百もの問題を他人よりうまく解決することから生まれる。

成長企業を作るということは、結局のところ、オリジナルのアイデアの部分はわずかで、一番肝心なことは、一貫して学び、改善し、誰にとっても理解が難しく、かつ難度がどんどん高くなる問題を解決し、それを毎日、毎年、一貫して実行できる勝てるチームを作ることだと、Woltが私に教えてくれたのです。私がこれまで一緒に仕事をしてきた人達の中には、解決すべき問題に関してほとんど専門的な知識を持っていなかったにもかかわらず、時とともにその分野で世界的に有名になった人たちがいます。このような経験から、私は、成功に特効薬は存在せず、真の秘訣は、誰もが解決しようとしている何百、何千もの小さなことを取り上げ、一見ありふれたように見えることを、とんでもなく上手くやる方法を見つけることだと理解するようになったのです。

3. Never settle when hiring.
採用の際、決して妥協しない。

これに関しては、文字通り「人」がすべてです。 今は、どの会社も同じようなノートパソコンとクラウドサービスを利用しています。違うのは「人」です。その結果、誰をチームに迎えるか、ということが直接的に自分の居場所を決定づける要因になります。採用活動は、適当な人材で満足するのではなく、その時々の役割に最適な人材を根気よく努力で探すことです。むしろ「過剰」なほど時間をかける。Woltが急成長する過程で、私たちは居心地のよい場所だけに留まることなく、想定外の責任を負わなければなりませんでした。そのため、より多くの人に参加してもらい、仕事を分担してもらう必要がありました。最大の失敗は、成長の痛みを軽減するために、あまりにも早く人を雇おうとしたことと、最適とは言えない選択をしたことです。スタートアップが成長し続け、競争の激しい環境でより優れた企業になるためには、必要な時間をかけて適切な人材を見つけるしかないのです。


2022年のベルリンオフィスでの引越祝いパーティー。ドイツチームだけでも、2019年に撮影した集合写真と同じ数のスタッフを抱えています。

4.  Culture is about actions and constant adjusting.
企業文化とは、行動と絶え間ない調整である。

企業文化は、人々がその時々に作り上げていくものです。私たちがお互いにどのように行動し、フィードバックを与え、受け取り、会議を始め、メールを送り、助けを求め、一緒にパーティーをし、間違いを認め、支えあうことです。健全な企業文化を築き、維持するためには、チームとして何を重視するかを確認し、そこに到達し、そこにとどまるために絶えず小さな調整を加えることが必要です。そのためには、毎日毎日、意識的にこれらのことに注意を払い、少しでも正しいと思えばポジティブなフィードバックを与え、少しでも間違っていると思えばすぐに行動する、そういったことを可能にする人材がいることが重要なのです。

チームの人々が取る行動こそが文化です。彼らがロールモデルとなり、その行動がストーリーとなる。最終的にチームが成長し続けていく上で、どのような存在になるかを決めるものです。このようなことは、後から変えるのは非常に難しいので、何か悪い方向に進んでいると感じたら、どんな小さなことでも躊躇せずにアクションを起こすことが大切です。

5.  Choose investors who have relevant experience from your industry.
投資家は、あなたの業界に関連する経験を持つ人を選ぶ。

私たちは幸運にも、同じような業界において企業運営と投資経験を持つ投資家に出会うことができました。起業家と経営者としての学びを得られる投資家、さらに次なるステージを幾度も見てきた経験豊富な成長投資家の組み合わせは私自身にとって大きな助けとなり、またWoltにとっても大きな付加価値として、具体的で実行可能なアドバイスをもらってます。何年も一緒に仕事をしているうちに、多くの投資家を同僚と呼ぶだけでなく、友人と呼ぶことができるようになったのは、非常に幸運なことだと考えています。投資家を迎え入れるということは、自分のチームに誰かを迎え入れるのと同じように考えるべきでしょう。数年の間、成功も失敗も共に経験していくでしょうから、一緒に歩む相手は慎重に選びたいものです。

6.  Don’t be intimidated by bigger players.
大きなプレーヤーに臆さないこと。

新しい国でビジネスをはじめるとき、つねに最初に聞かれるのは、「X社はここにすでに進出しており、御社より大きい。なぜ、ここでローンチするのですか?」という質問です。実際のところ、真の大きなビジネスチャンスがあれば、必ず他社が参入しているものです。(誰も参入していなければ、逆になぜか、と自問するはずです)このような場合、競合他社の動向にとらわれがちですが、私たちの業界は非常に長期的なビジネスであり、最終的に勝者を決定するのはお客さまであることを忘れてはなりません。ですから、ベンチマークを設定し、競争から学びつつも分析を怠らず、長期的な視点に立ってお客さまのニーズにこだわり続けてください。

7.  Frugality is a form of art.
倹約はもはやアートである。

Woltは、利幅が非常に狭く、資金力のある競合他社が多く、競争が非常に激しいことで知られる業界に属しています。規模が小さいうちは、技術やオペレーション、文化、資本効率などの違いを、各社が資金を出すことで補い、お客さまに対して競争力を発揮することが可能です。しかし、受注件数が100万件から1億件、10億件へと拡大するにつれ、その差はどんどん広がっていきます。私たちは自国の市場が非常に小さかったので、自分たちの文化の質素さ、プラットフォームの効率性、注文一件あたりの採算性(ユニットエコノミクス)に常に気を配らなければいけませんでした。ビジネスが小規模であるうちはあまり問題になりませんが、規模が拡大するにつれて大きな課題となってきます。ですから、非常に高価なオフィス家具を買ったり、最も豪華なホテルに泊まったり、ビジネスクラスで出張したりしてはいけません。テレビで見るような華やかなスタートアップのライフスタイルを求めるのではなく、そこにいるメンバーが一緒に素晴らしいものを作り上げようとする文化を築き上げることが重要です。

8.  Don’t get comfortable.
現状に甘んじてはいけない。

パンデミックと現在のウクライナ紛争から何かを学んだとすれば、それは、すべてが一晩で変わってしまうということです。一方、顧客は常に新しいものを求め、競争は絶えまなく続き、市場は常に変化しています。ですから、決して安心しすぎたり、現状が続くと思い込んだりしてはいけないのです。Wolt では、常に周囲に目を配り、市場が変化したときに大規模なアクションを起こせるよう最善を尽くしています。このような困難な時期に、私が特に思い出す言葉があります。即ち、「優れた企業も偉大な企業も、何をすべきかを知っているが、実行に移すのは偉大な企業だけである。偉大な企業とは、新しい現実をいち早く受け入れ、必要であれば抜本的な改革を行い、成功し続けることができる企業である。」

What’s next

この取引が完了した今、私たちは共に歩む次のチャプターに向けてフォーカスを始めることができます。前述したように、Tonyと私は、この業界で国際的な企業としての地位を確立し、業界を牽引する、という同じビジョンを持っています。チャンスは無限大です。WoltとDoorDashが進出している各国では、レストラン業界においてデリバリーによる売上は一桁の割合でしかありません。しかも、それはレストランだけの話です。コンビニエンスストア、食料品店、その他の小売業など、その可能性は計り知れないもので、会社にとっても、この業界にとっても、まだ多くの点でスタート地点に立ったばかりです。


DoorDashの配達バッグと一緒にポーズを取るWoltのマスコット「Yuho」

協力関係を結ぶことで、DoorDashとWoltは27か国に拠点を持ち、Woltはすでに展開している23か国すべてでWoltとして存続します。DoorDashチームから多くの新しい仲間を迎え、共に息の長いものを作り上げていくことは素晴らしいことです。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドでは、DoorDashのブランドとプロダクトをこれまで通り継続し、日本とドイツでは、統合されたチームがWoltのブランドを継続します。

私は引き続きWoltのCEOを務め、さらに、アメリカ以外の26か国から成るDoorDash Internationalをリードします。国際的な拡大と既存市場での成長を両立させることが、統合後のビジネスにおける最優先事項であることに変わりはありません。

Woltにとって全く新しいチャプターの始まりであり、DoorDashの一員となった今、私たちには素晴らしい未来が待っています。昨年11月に発表したブログ記事(英語)にも書いてある通りです。

DoorDashには、今後数年、数十年にわたり重要な国際的ビジネスを共に築いていく、非常に長期的な視野を持ったパートナーがいることになります。私たちは、「成功のための最適化」という一つのことに専念しています。私たちは共に非常に謙虚な文化を持っており、今後数年間でどうすれば最大限のインパクトを生み出すことができるかを話し合うことになるでしょう。

私たちがここまで来れたのは、私たちのやり方で会社を作ってきたからであり、すなわち、私たちがお客さまにつねに寄り添い、成長と効率のバランスを取り、質素に、かつ、地に足をつけて、本当に世界一のものを作るために、自分達のやり方を貫く必要がある、と認識しているからです。Woltの名前、色、ブランド、プロダクト、テクノロジー、チーム、本社機能、そしてサービスを展開しているマーケットは、すべてそのまま継続されます。Woltとして、そしてDoorDashの一部として、私たちは前進を続けます。多くの点で、私たちはこれまでと同じでありながら、これまで以上の存在になることでしょう。

今日のように世界が予測不可能な時代には、短期的なものから視線を上げ、顧客主義にこだわり続け、長期的に何を構築するかに集中することがこれまで以上に重要です。そして、長期的な視点こそが、Woltが常に目指してきたものであり、DoorDashとの未来もこれに続くものです。

これはまだ始まりの一歩に過ぎません。

ミキ・クーシ

Wolt CEO兼 Head of DoorDash International

 

 

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本リリースには、米国の1933年証券法(改正を含む)のセクション 27Aおよび米国の1934年証券法(改正を含む)のセクション 21Eに該当する、将来予想に関する記述を含みます。一般的に、将来予想に関する記述とは、取引のタイミングおよび取引に関するその他の情報について、将来の出来事に関連する記述のことをさします。将来予想に関する記述とは、「可能性がある」「予定である」「はずである」「予期する」「計画している」「期待する」「目的としている」「可能である」「意図している」「目標としている」「見通しである」「見込む」「信じる」「推定する」「予測する」「潜在的な」「続行する」などの単語およびこれらの否定形、ならびに本取引そしてそれに関連する予測や戦略、計画や意図を説明する、その他の類似する表現を含みます。本リリースの将来予想に関する記述には、(i) 本取引の期待される利益についての見通し 、(ii) DoorDash と Wolt そして合弁会社が行う将来の事業、ステークホルダーおよび事業を行う市場に関する計画、目標及び予測、そして (iii) 本取引が当事者の事業にもたらすと予測される影響などが含まれます(がこれに限られません)。将来予想に関する記述に記載される見通しや予測は実現しない可能性があり、将来における実際の業績はリスクおよび不確実な要素の影響を受け、予測と大きく異なる結果となる場合があります。これら以外に予測と異なる結果をもたらす理由となりうる潜在的なリスクや不確実性についての情報は、米国証券取引委員会 に提出された DoorDash の2021会計年度の年次報告書( Form 10-K) およびそれに続く四半期業績報告書(Form 10-Q)、臨時報告書( Form 8-K)にてご確認いただけます。本リリースにて提供される全情報は、本リリース発行現在の情報であり、当社は、法律で義務付けられる場合を除き、本情報を更新する義務を負わないものとします。

本ブログ投稿は、2022年6月1日に公開された「DoorDash + Wolt = one team」の抄訳です。