Women at Wolt Japan – Wolt Japan 代表、安井春菜が見つめるWoltの今

3月8日は国際女性デー(International Women’s Day)です。国際女性デーは女性の社会参加と地位向上を訴える日として1975年、国連によって定められました。現在ではジェンダー平等や女性のエンパワーメントを後押しする動きが高まり、日本でもこの国際女性デーの認知度が高まっています。

日本では各企業が女性が活躍できる社会づくりのため様々な施策に取り組んでいますが、国際経済フォーラムが2021年3月に公表した「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本は156カ国中120位と、先進国の中で最低レベルの結果となりました。Wolt本社があるフィンランドは世界ランキング2位、その他Woltが事業展開する23カ国のうち12カ国が上位50位にランクインしています。

Wolt Japanではジェンダーに関係なく、誰もが「仕事」と「プライベート」を両立し、個人の能力を発揮しながら仕事ができる職場づくりを目指しています。女性の日本法人代表を筆頭に、従業員の男女比率は約50%。性別を問わず、従業員一人ひとりが活躍できる環境が整っています。

今回は国際女性デーに合わせ、Wolt Japan 日本法人代表の安井春菜に、Woltでの「働く環境」、そして、男女平等な企業姿勢について聞きました。

💙Wolt Japanで活躍する女性社員のインタビュー記事

 

Wolt Japan 日本法人代表、安井春菜が見つめるWoltの今

 

Woltではダイバーシティ文化が根付いていますが、何か特別な取り組みを行ってきたのでしょうか。

Woltでは、サステナブルな事業運営を掲げており、社員が幸福に無理せず働き続けられることをサステナビリティの一つと位置付けています。創業メンバーやリーダーは、ことあるごとに社員を最も大切にする姿勢を強調します。成長期のダイナミックなフェーズにありながらも、メンバーそれぞれへのケアが行き届いていると感じますし、わたし自身何度もチームや上司から感動するようなサポートを受けています。

また企業文化の浸透と教育に力を入れており、入社時にはカルチャーに特化した研修プログラムがあります。そうした過程で、性別などバックグラウンドに関わらず、それぞれを尊重する意識が育まれています。

23カ国にわたる国際的な事業展開もダイバーシティを後押ししている要素です。Woltでは各国の特性を最大限に尊重し、各国での人材採用・育成に注力しています。外資系企業では珍しく、英語力よりもそれぞれの国や地域でのビジネススキルを重視しています。言語も文化背景も様々、ダイバーシティの尊重なしには、Woltの事業展開は実現しなかったと感じます。

Woltは会社としてどのように女性をサポートしていますか?

性別によらないパフォーマンスに基づくキャリア形成を徹底しています。グローバルで注力領域とされている、日本、ドイツ、さらに新事業の「Wolt Market」のリーダーがすべて女性であることは特に象徴的だと考えています。
また今年から社員と管理職それぞれの男女比率の公表をはじめました。Wolt Japanでは社員の男女比率は半々で、多くの女性メンバーが活躍している一方、管理職では男性が2/3を占めることが現在の課題です。今後は性差による給与格差の根絶にも取り組んでいきたいと考え、データの取得を始めたところです。

Woltも日本へ進出して2年を迎え、育休を取得する女性社員も出てきました。育休終了後は、本人が希望する場合、出産前と同じポジションで復帰が可能です。今後、育休を終えて復帰するメンバーが出てくるので、フィードバックをもらいながら、働きやすい環境を整えていきたいと考えています。

またこれは性別に関わらずですが、「プライベートな時間」や「休養することの大切さ」を重視しており、休暇中は社内のコミュニケーションツールであるSlackのステータスに「🌴」を表示し、この絵文字のあるスタッフにはメッセージをしないよう全員で心がけているのも、小さいですが重要な取り組みだと考えています。

また、今後Wolt Japanとして取り組んでいきたい施策はありますか

20-30代の社員が多いため、ライフステージの変化をサポートし、より働きやすく、また長く働けるイメージが描ける職場にしていきたいです。ライフステージの変化は、女性にも男性にも平等に起こります。最近では、何名もの男性社員が第一子を家族に迎え、育児・家庭と働き方のバランスを模索している段階です。今後はまず、産休・育休制度や子育てに関する公的助成金の知識の理解を深めて活用しやすくすることに注力し、社内制度の改善にも努めていきます。

また今年から、ジェンダーギャップのない環境を目指して「Women at Wolt」の日本チャプターを設立しました。まずは女性社員同士がより有機的に繋がれることで、女性ならではの悩みや、ライフステージの相談・共有がしやすいコミュニティをつくりたいと考えています。また、性別に関係なくチームの全員が、ジェンダーバイアスに意識を向けられるような取り組みも企画していきます。こうして多くの女性社員がいきいきと働き、輝き続けることができる環境を整備することが、女性リーダーの育成にも繋がると考えています。

これからキャリアを築いていく女性や、ダイバーシティを推進していくリーダーへ向けてのメッセージをお願いします。

日本のみならず全世界的に、性別やバックグラウンドによる対応の違いは依然として存在します。わたし自身これまで多くの性差別を目の当たりにし、実際に経験もしてきました。一方で、女性だから優遇されたこともあったのかと思います。社外や取引先との会話で性差別に直面し、何もできずに罪悪感を感じる、というようなことは、多くの女性が経験しているのではないでしょうか。

わたしはWoltに入社し、ダイバーシティ文化が根付いた会社の真の強みを、初めて肌で感じました。Woltはまだまだ進化の途中ですが、今はこうした環境をより多くの方に広めていくことが、Wolt の存在意義の一つだと考えています。Woltは日本全体で見るとすごく小さな存在ですが、大真面目にそう考えています。一人でも多くの方が、社内でも社外でも罪悪感を感じることがなく、いつも自分らしく輝いていることができる、そんな未来にしていきたいです。
まずはこの国際女性デーという日に、この想いを新たにし、共感の輪を広げていきましょう。

 

Woltの女性についてのデータ

  • Woltがビジネスを展開する23カ国の従業員全体の47%が女性。リーダーシップチームを筆頭に、カントリーマネージャー、オペレーションマネージャー、マーケティング、ブランド、法務、プロダクト、サポート、HRに至るまで、Woltの全てのチームで、才能溢れる女性達が活躍しています。 (2022年2月の時点でのデータは、会社全体の40%が男性、12.8%が未回答、0.2%がその他)
  • Woltリーダーシップチームの24%は女性。Woltのビジネスの拡大に関する重責を担い、小売部門を新たに構築し、法務と通信およびPR部門でグローバルにリードしています。
  • ゼネラルマネージャーとリージョナルゼネラルマネージャーの32%は女性。エストニア、ドイツ、イスラエル、日本、カザフスタン、ラトビア、リトアニア、ノルウェーでチームを率いています。

 

Wolt Japanで活躍する女性社員のインタビュー記事をご覧ください😊

Woltではジェンダーを問わず、Woltに関わる全ての人が幸せな日々を過ごせるような社会にしていきたいと強く願っています。Woltでのキャリアに興味がある方は、こちらのキャリアページをご覧ください💙