最近のWoltにおけるダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)の取り組みについて

-レインボーアライアンス、 Women in Tech、新DEIリーダーを迎えて-

DEIとは、Diversity(多様性)・Inclusion(包括)・Equity(公平性)の頭文字からなる言葉です。年齢や国籍、性自認、性的指向、宗教、疾病など、人材の多様性を尊重し、活躍できる環境を整える取り組みを指します。

安全で平等かつ多様性のある職場づくりに向けて、Woltが具体的に行っている取り組みの一部をご紹介します。

🌈レインボーアライアンスは、LGBTQIA+(※1)に関するあらゆることを、Wolt社員が安心して話せるように作られたグループです。

💙Women at Woltは、女性やノンバイナリー(※2)の社員にとって、Woltがより良い職場となるように活動しています。

🚀過去一年間で、製品開発における女性チームリーダーの割合を2倍近くまで増やしました。

🥳来週から新しく、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(以下:DEI)リーダーを迎えます。

国際女性デーを記念して、私たちのDEIに関する今日に至るまで道のりと、男女平等とDEI全般の促進における進捗をまとめてご報告したいと思います。詳しくは以下をご覧ください。

WoltにおけるDEIの取り組みについて

2021年、私たちは熱心なボランティアグループ、通称「DEIクルー」を集めて、DEIの取り組みを開始しました。まずは採用、トレーニング、コミュニケーションに重点を置くところからスタートし、Safe at Work調査(職場での安全面に関する調査)を含む様々な取り組みを試験的に行いました。さらにはLGBTQIA+コミュニティをサポートするために、同じ価値観や特質を持つ社員が主体となって運営する、社内初の従業員リソースグループ(ERG)「レインボーアライアンス」も設立しました。 

2022年には、DEIをWoltのグローバル戦略の一部とすることに取り組みました。リーダーシップチームにおいてDEIに関する問題や議論を促進するために、私たちは、DEIに精通しているエグゼクティブ・スポンサーを迎え入れました。彼らは指導を通じてDEIクルーと連携し、当社の戦略とDEIの目標が一致しているか確認します。

また、有志のチームメンバー、目標設定、活動内容など、DEIプロジェクトグループの形成に取り組んでまいりました。 現在、当社で取り組んでいるDEIプロジェクトは以下の通りです。

・レインボーアライアンス:レインボーアライアンスのSlackコミュニティや関連する活動を通じて、当社の社員がLGBTQIA+のトピックについて話し合うための安全なコミュニティ運営を支援します。

・Women at Wolt(日本チームが運営): Woltで働く女性にとってより良い職場にするために活動しています。日本チームは、キャリアストーリーの共有やメンターシップ、ゲストスピーカーシリーズの立ち上げ、DEIトレーニング、日本での社内コミュニティの構築といった、数々の素晴らしい取り組みに努めてきました。これらの取り組みは、今後、より多くの国のWoltで展開したいと考えています。

・Women in Tech:技術職で働く女性やノンバイナリー社員を支援・促進し、コミュニティ活動を通じてより多くの女性が技術分野に参入できるよう後押しします。 

・IAmRemarkable(ドイツで試験的に実施):Googleの#iamremarkableの取り組みを実施し、女性や社会的地位の低い人々が自身の成功を誇れるように力づけます。 

・DEIトレーニング:外部のDEI機関と連携したトレーニングにより、Wolt社内のDEI意識改革と行動変容を促します。

・DEIコミュニケーション:DEIのトピックに関してどういった形でコミュニケーションするのについて、一貫したアプローチをとっています。また、私たちの取り組みや方針についての透明性を高め、より役立つ情報を共有できるように、DEIインフォメーションハブの社内設置に取り組んできました。

今年Woltは、こうした取り組みやプロジェクトの流れをさらに拡大することを目指します。


プライド月間に開催した、ヘルシンキでのレインボーアライアンスのピクニックミートアップの様子

Woltで女性のキャリアアップをサポート

Woltにおける女性のキャリア向上を促進するために、昨年、さらに一段階ステップアップした取り組みを行いました。私たちは、すでに製品開発に携わっている、または技術職への転身を目指している女性やノンバイナリーのチームメンバーを対象に、メンタープログラムを開始しました。第1回目のグループでは25人以上のメンターと30人以上のメンティーが参加し、非常に好評だったため、現在では定期的に開催しています。

Women at Woltのミートアップでは、”技術者としてのキャリアの築き方 “に焦点を当てました

私たちのWomen at Woltグループは、女性が互いに学び合うことに焦点を当てた、社内ミートアップの運営も始めました。最初の数回のミートアップでは、キャリアの転身、刺激的な経歴の話、技術分野でのキャリア形成やキャリアパスの転換のためのヒントなどを中心に取り上げました。

より多くの女性がテクノロジーに携わるきっかけに

Wolt社内における活動以外にも、私たちはより多くの女性のテクノロジー業界への参画を後押しし、当社の技術チームに参加してもらうことに力を注いできました。昨年は、「Women in Tech Finland」や「Mimmit Koodaa(Women Code)」、「Hive Helsinki」といった、フィンランドの女性技術者団体とパートナーシップを結びました。

また、技術者の道を志す女性のために、製品開発の様々な領域を覗き見ることができるイベントシリーズ「Woltと一緒に製品開発」を筆頭に、私たちは女性技術者コミュニティのイベントを数多く開催しました。内容としては、プログラミング言語Pythonを教える体験型ワークショップから、愛される製品を作るための秘訣を語る講演会まで様々でした。

当社チームリーダーのGerliと一緒に、Pythonを使ったチャットボットのコーディングを学びました

日本における具体的な取り組み

グローバルな活動以外にも、日本のチームは男女平等を推進するためのローカルな取り組みを行っています。例えば昨年は「Women at Wolt」というコミュニティを設立し、以下のような様々な活動を展開してきました。

・マネージャー向けのDEIトレーニング

・キャリアストーリーインタビュー(参考資料

・情報共有の充実(産休、生理休暇など)

また今年は、Google、Uber、ウォルトディズニーで女性のエンパワーメント(活躍推進)を牽引してきた女性リーダー、平山景子氏をゲストスピーカーに迎えて特別談話を開催し、私たち全員がいかにジェンダー平等に貢献できるか話し合いました。

ジェンダーの多様性に関しては、まだまだ発展途上です

Woltのチームは、女性比率が41%を占めています。テクノロジー組織におけるジェンダーバランスとして、世界的に見れば決して低い数値ではありませんが、それでも私たちが理想とする状態には至っていません。正しい方向へ歩み始めているものの、まだ道のりは長いです。しかし、この一年で、製品開発部門のチームリーダー内の女性比率が10%から17%に増加したことは誇りに思いますし、さらに向上させるために努力しています。

 今年のハイライトおよび重点分野の一部をご紹介します。

・DEIリーダーの加入

来週、初のDEIリーダーを迎えることができ、とても嬉しく思っています。彼らは、私たちがこれからもこの歩みを続けていけるよう、Wolt社内でDEIプログラムや取り組みを率先して作り上げていくことになります。

・DEIの採用活動を一段と強化

必要な人材に企業側からコンタクトをとる採用方式であるダイレクト・ソーシングに注力し、積極的な働きかけを行うことで、より多くの優秀な女性にWoltで働いてもらうことを目指します。これを実現するために、新しいSTARチーム(Sourcing, Talent-Intel And Research)を立ち上げています。

・ Women in Tech活動の充実

新しい社内外のイベントや、技術に特化したメンタリングプログラムなど、主要なパートナーシップを通じて私たちの活動を発展させ、より大きな影響を与えることを目指しています。

・ 報酬と福利厚生の向上

社員に対して、より透明性が高く、公正な給与体系を目指します。 

ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンを実現するためには、長期的な取り組みが必要であり、2023年にはこの分野にさらに力を入れたいと考えています。これらの取り組みは、街をより良くし、私たちを取り巻く人々や世界にポジティブな影響を与えるという、私たちのグローバルなサステナビリティ戦略と密接に結びついています。 

私たちは素晴らしい社員たちを力づけることに今まで重点をおいてきましたが、今年の国際女性デーをきっかけに、これからは女性が経営する企業にも焦点を当てることができればと考えました。そこで、私たちのプラットフォーム上でいくつかの加盟店様をピックアップさせていただき、そのストーリーを紹介して参りました。こちらもぜひご覧ください!

ご感想や、他にどんな活動をしたらよいかなどのアイデアがあれば、bettercities@wolt.comまでご連絡ください。

Woltがあなたにぴったりの職場だと思ったら、こちらのサイトから募集中の職種がご確認いただけます。ご応募をお待ちしております💙

※1 LGBTQIA+とは

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルの3つの性的指向と、トランスジェンダーまたはトランスセクシャルという性自認それぞれの単語の頭文字を組み合わせた「LGBT」に以下の特性を加えた、性的マイノリティを表現する言葉です。

Queer/Questioning(クィア/クエスチョニング):LGBTに含まれない性的マイノリティ/性自認や性的指向が定まっていない、定めていない人

Intersex(インターセックス):身体的に両性の性質を持つ、あるいはいずれにも当てはまらない性質を持つ人

Asexual(アセクシュアル):どの性別や性自認の人も、自身の性的指向に当てはまらない無性愛者

※2 ノンバイナリーとは

生まれつきの身体的な性別と、自身の性自認や表現したい性が合致しない状態または考え方を指します。